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【宇宙からまる見え】レムリア大陸って何？
今回はこういうお題でいきます。またオカルト論ですね。
さて、みなさんは、
ムー大陸をご存知でしょうか。
それならば、レムリア大陸というのはどうでしょう。
ムー大陸は、ジェームズ・チャーチワードという人物の
でっちあげだと言われていますが、
ムー大陸は、レムリア大陸の残りの一部分だったんです。
レムリア大陸は、だいたい
インド洋の中央にあったとされることが
多いですね。
レムリアという名前をつけたのは、
フィリップ・L・スクレーター
イギリスの動物学者です。
１９世紀なかば、彼はキツネザルの生息分布を
調査していて、特異性があることに気がつきました。
分布しているキツネザルが、すぐ隣のアフリカ大陸に
いないのはおかしいと気づいたのです。
そこで、インドの南に、
かつて大きな大陸レムリアがあったと
仮説を立てたんです。
ただ、スクレーターは地質学等には
詳しくなかったので、
レムリアがいつの時代に海に沈んだかは
言えませんでした。
で、この仮説がどうなったかというと、
当然のように黙殺されました。
まあそうですよね。
ですが、その後の調査でキツネザルの化石が
ヨーロッパや北米大陸で発見されるようになり、
そして１９１０年代、
ドイツの気象学者アルフレッド・ヴェーゲナーが
大陸移動説を考えつきました。
彼が提唱した古代の大陸は
パンゲアと呼ばれていますが、
彼の時代の科学では、
海底プレートはまだ発見されていませんでした。
大陸移動説が認められるようになったのは、
彼の死後３０年もたった１９６０年前後のことでした。
地殻を動かすマントルの対流が
発見されたからです。
レムリア大陸についても、
現在ではプレート・テクトニクス理論で
説明されています。
また、レムリアは人類発祥の地と
言われました。
しかし人類の誕生はせいぜい４００万年前なのに対し、
大陸移動が起こったのは数億年レベルの昔です。
まったく時代が合いません。
で、ここである人物がトンデモ発言をします。
地底の都アガルタについての本を書いた
ドイツ人の仏教学者R・E・ディクホフです。
彼は太古の昔に火星人が地球のレムリア大陸にやってきて
人類の原型をつくり、後にやってきた金星人と
地球の支配権を巡って
レムリアを舞台にした核戦争を起こしたというのです。
そのときにレムリア大陸は消滅したと。
インドで起こった古代の核戦争について書かれています。
ということで、今回はレムリア大陸についてでした。
このように、どんどんと
さまざまな尾ひれをつけ加えていって、
どんどん荒唐無稽になっていくのが
オカルトなんですね。
では、今日はこのへんで。
